声を出すことが上達につながる本当の理由
野球の現場では、
「もっと声出そう」「声出せ」と言われることがよくあります。
でも、
なぜ声を出すことが大切なのか。
その理由まで、きちんと伝えられている場面は
意外と多くありません。
ピースでは、
声を出すことを「気合」や「根性」とは考えていません。
声を出すことは、
上達のスピードを上げるための行動だと考えています。
まず一つ目の理由は、
声を出すことで「意識が外に向く」からです。
うまくいかない時、
子どもはどうしても自分の中にこもります。
失敗した。
またミスした。
怒られるかもしれない。
こうした不安が強くなると、
体は動きにくくなります。
声を出すという行動は、
この状態から抜け出すきっかけになります。
「はい」
「オッケー」
「いきます」
たったそれだけでも、
意識が今やるプレーに戻り、
動きが自然になります。
二つ目の理由は、
声を出すことで「判断が速くなる」からです。
野球は、
迷っている時間が一番危険なスポーツです。
守備でも走塁でも、
声を出すことで
自分の判断を言葉にします。
言葉にすることで、
プレーの迷いが減り、
一歩目が速くなります。
これは技術以前の、大切な土台です。
三つ目の理由は、
声を出すことで「仲間とつながれる」からです。
野球はチームスポーツです。
一人で完結するプレーはほとんどありません。
声を出すことで、
仲間の存在を感じ、
助け合う意識が生まれます。
「任せて」
「大丈夫」
「次いこう」
このやり取りがあるだけで、
安心してプレーできるようになります。
安心してプレーできる環境は、
失敗を恐れず挑戦できる環境でもあります。
最後に一番大切な理由があります。
声を出せる子は、
自分を表現できている子です。
野球がうまくなるには、
自分の気持ちを外に出せることがとても大切です。
悔しい。
やりたい。
もう一回挑戦したい。
声を出すことは、
その第一歩です。
ピースでは、
大きな声を無理に出させることはしません。
まずは一言でいい。
自分のタイミングでいい。
声を出せたという経験を積み重ねることで、
プレーも、表情も、少しずつ変わっていきます。
声は、
技術の前にある成長のスイッチです。
ピースはこれからも、
声を出すことを通して、
子どもたちの「前に進む力」を育てていきます。
